堂島物語

この4,5日、
暇が出来れば読んでいた小説がある。
富樫倫太郎の「堂島物語」である。

堂島物語(1) 曙光篇 (中公文庫)

堂島物語(1) 曙光篇 (中公文庫)

幸いゴールデンウイークで、
自分の教室はお休みを頂いているので、
全6巻を昨日の晩に読み終えることが出来た。
まさに一気呵成という感じであった。
それほど面白かったのである。
この作家のことは、
生徒さんにこの本を貸して貰わなければ知らなかっただろう。
一言で言えば、
江戸時代に大阪の米の仲買人を目指す少年の話で、
波瀾万丈のサクセスストーリーである。
不幸な生い立ちの少年が、
持ち前の頭脳と性格と努力で道を開いていくのは感動的である。
舞台になっている堂島や北浜近辺は、
私の教室のあるあたりで、
そうしたことにも親近感を覚える。
私が読み終えた今、
家内が暇さえあれば夢中になって読んでいる。