不安と余裕

一昨日の夜、
帰宅して着替えをするとき、
携帯を持っていないことに気づいた。
おそらく仕事場の教室に忘れたのだろうと思ったが、
落としてしまったのではないかという不安もあった。
何しろ今では携帯がないと仕事にも支障がある。
翌日の朝、いつもより1時間ほど早めに家を出た。
仕事前に教室に行って、
携帯を見つけるためである。
もしなければ、すぐ対処しなければならない。
かつて私は携帯を落とした前科がある。
その時は、たまたま拾ってくれた人がいて、
警察までもらいに行ったことがあるのだ。
前日の夜からずっと不安はぬぐえなかった。
そして教室に着くと、
「よかった!、あった!」
一安心である。
それからは教室で、
コーヒーを飲みながら1時間ほどゆったり過ごし、
朝の北浜のビジネス街をのんびり歩きながら
専門学校の仕事に向かった。
携帯が見つかる前後の自分の精神状態の変化は、
我ながら滑稽なくらい極端であった。