先日の休日に、
次男と一緒に地元の図書館に行った。
その際、何となく見つけたのがこの本である。
「おいしいハンバーガーのこわい話」
- 作者: エリックシュローサー,宇丹貴代実
- 出版社/メーカー: 草思社
- 発売日: 2007/04/24
- メディア: ペーパーバック
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漢字には仮名がふってあり、装幀も明るい。
しかし内容はかなり深いのである。
最初の読み始めの部分は、
なぜハンバーガーなどのファストフードができたか、
というような話で、
ある意味ビジネスの成功物語であった。
ところが読み進むうちに、
いろいろ恐ろしいことが出てくるのだ。
社会、特に子どもが、
いかにファストフード企業に踊らされているか、
そこで働く従業員がどう扱われてきたか、
ファストフードや清涼飲料が身体に対してどのような影響があるのか、
など次々と具体的な事例を挙げて説明してある。
特に読んでいて胸が痛むのは、
材料となる鳥や豚がどう育てられ、処理されてきたか、
という章である。
本当にこんなことをやっていたのか、
という悲しい事例がいくつも挙げてある。
それとは知らず食べていた自分の業の深さを思い知らされる。
現在は改善されているらしいが、
似たような事例は日本でも本に書かれているのを読んだことがある。
読む本はだいたい小説が多い私だが、
たまにこういう本を読むと、目を開かれる思いがする。