またしても怪談物である。
「女たちの怪談百物語」を読んだ。
- 作者: 加門七海、立原透耶、伊藤三巳華、岩井志麻子、宇佐美まこと、勝山海百合、神狛しず、宍戸レイ、長島槇子、三輪チサ、東雅夫編
- 出版社/メーカー: メディアファクトリー
- 発売日: 2010/11/17
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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私も小さい頃から怖いもの好きなので、
百物語の話は聞いて知っていた。
1人が怪談を話し終わるごとに蝋燭の火を消していき、
百話話し終えると真っ暗になり、
幽霊か妖怪が出てきたり、怪奇現象が起こるということらしい。
もちろん私はやったことはない。
ただ実際やった人の話によると、
蝋燭100本つけると、
たいへん明るいし熱いらしい。
この本では蝋燭の代わりに、
話し終えるとチョコレートを1コ食べることにして、
それを実際に行った話を載せてあるのだ。
怖い話や面白い話もたくさんあったが、
私自身は、加門七海の話が特に印象深い。
第一話の「百物語をすると(一)」は面白怖くて、
第五十一話の「靖国神社での話」は、
単に興味本位の怖い話ではかたづけられない感動的な話である。
ともかく、次から次へと話が続くので、
一気に続けて読み終えてしまう面白い本であった。