自己流の弊害

昨日の初級クラスでの話。
ある生徒さんが、
中国出張のため3回授業を欠席された。
結局1ヶ月ほど中国の現地工場におられたそうだ。
1ヶ月もいると、聞き取る力が伸びるだけでなく、
どうしても話すようになると言う。
そして、その生徒さんが話すと、
「めちゃくちゃ発音を褒められた」そうだ。
日頃の授業で、
発音や声調練習に力を入れている私にとっても嬉しい話である。
生徒さんいわく、
「現地駐在の日本人社員の発音が悪すぎるから。」
だそうだが、
もちろん生徒さん自身が努力されているからである。
私自身もいくつか例を知っているが、
何の準備もなくいきなり中国駐在を命じられた人などは、
自己流学習で苦労して意思疎通できる場合もあるが、
発音や声調がめちゃくちゃな場合が多い。
やはり自己流学習は、
よっぽど音感や耳のいい人でないと、
正しいきれいな発音をマスターするのは難しいものである。