ゆうとりあ

生徒さんに貸していただいた本である、
「ゆうとりあ」を昨日読み終わった。

ゆうとりあ (文春文庫)

ゆうとりあ (文春文庫)

この本は読み応えがあった。
一言で言えば、
定年を迎えた夫婦が田舎生活を始める話であるが、
近所づきあいやもともとの現地周辺住民との関係など、
田舎生活にありがちないい点と悪い点を描いている。
さらには、サル、イノシシ、クマといった、
人里に下りてくるようになった動物たちとの関わりなど、
現代ならではの問題についても深く書かれている。
私はまだまだ定年年齢にはならないが、
描かれている日常生活の現実的な話には、
共感するところが多い。
ここのところ現実離れした話を続けて読んだので、
一気に現実に引き戻された感じであるが、
ユーモアを交えて明るく描かれたよい作品であった。