津本陽の「春風無刀流」を読んだ。
- 作者: 津本陽
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2004/05
- メディア: 文庫
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ずいぶん前に、大森曹玄の「山岡鉄舟」を読んだことがあった。
- 作者: 大森曹玄
- 出版社/メーカー: 春秋社
- 発売日: 2008/07/01
- メディア: 単行本
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その豪快な書が好きなので、
かつて山岡鉄舟の遺墨展を見に行ったこともあった。
今回この小説を読んで、
そのころの感動がよみがえった気がした。
著者は剣道をやる人だから、
その稽古の様子も細かく書いてあって興味深い。
入門してすぐ何時間かひたすら打ち込みをやらせるなど、
いかにも山岡鉄舟の道場らしい。
その後、1日200回の打ち込みをやらせたり、
上級になると、それを3日間や7日間続けるといったような、
相当過酷な稽古をしたらしい。
とても体力的にもちそうもないが、
体力を超えた境地を目指すものだったのだろう。
山岡鉄舟は豪快な人ではあるが、
純粋で優しい人でもあったようだ。
つくづく今の日本人とはスケールの違う人だったのだなと感じた。