ちょっとした異変

厳しい寒さは続いている。
我が家でもこの寒さの影響で、
ちょっとした異変があった。
ウチの猫は公園に捨てられていたのをもらったものだ。
そのせいか警戒心が強く、
寂しがりのくせにあまりベタベタしない。
家内以外の人には膝に乗ったりもしなかった。
これまで飼った猫はこちらが寝ていると、
布団に入ってきたり、胸の上に乗って寝たりしたものだった。
そんな警戒心の強かったウチの猫が、
昨日寝ようと布団に入った私のそばに来て、
にゃあにゃあ怒鳴りながら、布団に入って来たのだ。
そのまま今朝までずっとそこで寝ていた。
こんなことは初めてである。
しかし、私にはわかっていた。
これは突然私に親愛の情を示したのではなく、
たまたま私の布団に敷かれていた電気毛布に入りたかったのだ。
あまりの寒さに、電気毛布さえあれば何でも良かったのである。
猫らしい現金さと言えば、まさにそうであった。