日本武術(5)

沖縄拳法の練習は、
一定数の練習をひたすら繰り返す地味なものだったが、
なぜそういう稽古をするのか明確に教えてもらえるし、
じっくり身体を練っていく面白さがあった。
慣れないながらも、
深い伝統の知恵を身につけていくような感じがして楽しかった。
しかし数ヶ月後、またしても体調がおかしくなり、
病院に行く羽目になってしまった。
結果、家内には
「強くなるより死なない方がもっと大事でしょ。」
とまことにもっともことを言われて、
練習を休ませてもらうことになった。
年齢や限界という言葉が頭の中に浮かんでいた。