太極拳その後(8)

長春八極拳の打撃力はすばらしいものだった。
私は年齢のせいもあって手加減してもらっていたが、
打たれた衝撃はかなりのものだった。
私はこれまでいろんな武術の先生から、
腹を打ってもらったことがあるが、
最も衝撃が強かったのが、
大阪支部の師範代的存在の人に、
腕を打たれたときの衝撃であった。
腹だと危ないので腕を打ってくれたのだが、
こちらの全身が激しく揺さぶられるような、
何とも表現しがたい衝撃力で、その凄さに感動した。
またその人がしっかり姿勢を作っていると、
こちらが打ってもびくともしない。
その他戦闘技術も、
これまで私が知っていた技術とは発想の異なる、
実戦的でかつ深い洞察によってできた素晴らしいものだった。
先輩達は、出し惜しみすることなく、
次から次へと昔なら秘伝とされていたことを、
詳細に解説し、身をもって教えてくださった。