ここのところ理系が注目されているような気がする。
もちろん親の目から見てのことである。
将来自分の能力を生かして、
有益な仕事ができればどこででも生きていける。
おおざっぱに言って、学習内容が一般的な文系に比べて、
理系には特殊性があって職業選択の幅が広がる。
理系が文系の仕事をすることはさほど難しくないが、
文系が理系の仕事をすることはかなり大変に思える。
私の父は理系であったが、私も弟も文系である。
息子がどちらなのかはまだ判別できないが、
理系であってくれたらいいと気持ちもある。
このように書くと、
まるで文系か理系かは先天的素質のように思えるが、
もちろん実際にはそんな単純なものではない。
ただ、周囲の友人で理系に進んだ人は、
ほとんど小学生時代にその片鱗が見られていた。
天体観察が好きだったり、数学が得意だったり。
と、このようなことを考えていると、
昨日の生徒さんで理系出身でプログラマーをやっている人がいる。
そこで、昨日の授業前に、
いつ理系に進もうと思ったかを聞いてみた。
すると、高校時代に読んだマンガがきっかけだったそうだ。
それまでは文系とも理系とも決めてなかったそうだ。
そしてプログラムの仕事に就こうと決めたのは、
大学時代に勉強していて、
自分が長期間打ち込める分野であることがわかったからだそうである。
してみると、先天的資質、興味、偶然のきっかけなど、
いくつかの要素が重なって決まるもののようだ。
結局親が意図的に理系に行かせようとするのは、
無理だしよくないことなのかもしれない。