天地明察

少し前に話題になった「天地明察」を読んだ。

天地明察

天地明察

江戸時代前期に、新しい暦を作った算術好きの囲碁棋士の話である。
この時代の日本人の物事に対する真摯な姿勢や、
冷めていない人の気持ちなどがうかがえて、
読んでいて心地よい作品である。
もともとこの作品が賞を得たことで有名になり、
私も興味を持っていたが、
今回読むことにした直接のきっかけは、
ある中国人留学生が、
「今これを読んでいるんです。」
と見せてくれたことによる。
かなり日本語のレベルが高い学生だが、
江戸時代の言葉が数多く出てくるこの作品を読めたかどうか。
ともかく読みやすく面白い作品であった。