友人の朱川湊人氏による
「鏡の偽乙女 薄紅雪華紋様」を読んだ。
- 作者: 朱川湊人
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2010/08/26
- メディア: 単行本
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大正時代を舞台に、この世ならぬものがたくさん出てくる。
主人公も人間なのかどうなのかもわからない。
かといって恐い作品でもなく、
朱川作品独特の人の心の優しい部分を刺激するような
悲しく切ない物語であった。
本の帯に「続編が切望される好シリーズである」とあったが、
この1冊だけでは主人公の謎が解けないので、
おそらくもともとシリーズ化が想定されているのだろう。
私も読み終わって、さらにこの後の続きが読みたくなり、
この大正の不思議な世界に浸りたい気がする作品であった。