鴨川ホルモー

万城目学の「鴨川ホルモー」を読んだ。
これはめちゃくちゃ面白い！

鴨川ホルモー (角川文庫)

「鹿男あをによし」も面白かったが、
私は断然こちらの方が好きだ。
私が知らなかっただけで、
ずいぶん前から人気のある小説だったようだ。
映画化もされていたらしい。

鴨川ホルモー [DVD]

オニを戦わせる京都の大学生の話であるが、
その突拍子もない発想に驚かされる。
しかし、特筆すべきはその文体である。
歴史ドラマのナレーションを思わせる語り口と、
誇張したコミカルさの中に小ネタがちりばめられている。
読んでいて、あまりのバカバカしい面白さに
笑いがこらえられなくなる。
私は社会人になって２年目くらいに、
たまたま用事があって母校の大学に行ったことがある。
その時に、もうここは自分のいる場所ではないと感じた。
しかしこの作品を読んでいて、
大学生活やサークルなどを懐かしく思い出した。
この作家の小説は明るくてエネルギーがある。
すばらしい能力だと思う。
他の作品も読んでみたい。