仕事上の必要があって、
図書館で日本語関連の本を数冊借りた。
そのうち面白い本があった。
「日本語を「外」から見る」である。
日本語を「外」から見る 留学生たちと解く日本語の謎 (小学館101新書)
- 作者: 佐々木瑞枝
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2010/02/01
- メディア: 新書
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子供の教科書にも文を書いているその世界では有名な先生である。
他に借りた本が文法の解説書や論文のような内容だったのに対し、
この本は小説のようなストーリー仕立てで、
日本語教育に有用なことがまとめられていて、
読みやすく面白い上に役に立つ。
こうした日本語関連の本を読んだり、
自分が留学生に教える経験からしてもつくづく思うのは、
国語教育と日本語教育は大きく異なることである。
子供の頃から自然に耳から入ってきて話せる日本語の法則を学ぶのは、
日本語としてある表現が正しいかどうかの基準が
もうすでに感覚としてできあがっているので基本的に楽なのだ。
しかし留学生からすると、
「なぜそうなるのか?」、
「どう違うのか?」、
「法則はないのか?」、
ということが疑問となり、
こちらはそれに対して明確に納得させられる答えを提示したいのである。
それをうまく提示できれば、
私の仕事はうまくいったことになり、
達成感や充実感を味わうことができるのだ。
うまくいかないこともあるが、
面白くやりがいのある仕事ではある。