オヤジ

昨日の午後、中1の息子に電話がかかってきた。
息子の友達からの遊びの誘いであった。
もうすぐ冬休みの宿題が終わりそうな息子に、
「宿題を終えてないと遊びに行ってはいけない。」
と私は言った。
それを受けて息子は電話で、
「オヤジが宿題終わってないからあかんて言ったから。」
と誘いを断った。
結局その後猛スピードで残っていた宿題を片付け、
息子は遊びに出かけていった。
私は息子が私のことを「オヤジ」と称したのに、少々違和感があった。
息子は普段私を「おとうさん」と呼ぶ。
家の中では通常その呼び方で通っている。
それを友達相手では「オヤジ」というので驚いたのだ。
息子も中学生になってからそれなりのプライドが出てきて、
子供扱いされることに抵抗が生まれているような節がある。
私もある程度の年齢になったとき、
自分の父親を「オヤジ」と呼ぶようになったので、それはそれで構わない。
最近よく使われる「オヤジ」という呼び方には、
いい意味あいのものもあるが、
何となく「むさい中年」といったイメージがつきまとう気もする。
私個人としては「目玉のオヤジ」とか「バカボンのオヤジ」
というイメージが強いので、やはり諸手を挙げて賛成も出来ない。
自分の気持ちを分析すると、
どうも息子がこうした言葉を使うようになるほど大きくなった寂しさと、
何となく自分が「むさい中年」なったかのように思えることが、
少々ショックだったのだろうというところに落ち着いた。