無音の心地よさ

朝起きるとついテレビをつける。
仕事に出かけると、
町はすでに活気づいていて、様々な音がする。
また自分も、言ってみれば臨戦状態で、
騒がしい中を緊張して歩いている。
仕事中は、仕事のことで頭がいっぱいである。
帰宅すると、やはり家ではテレビを見ていたり、
子供がゲームをやっていたりする。
絶えず何かの音が若干騒がしく聞こえる状態である。
日曜日やたまに授業が休みになった時など、
家でテレビなど一切つけないで、部屋の窓を開ける。
外の鳥の声や自転車の走る音、
遠くの子供の声などだけが聞こえる状態にする。
とりあえず仕事のことなど考えない精神状態であることも大きいが、
そういうときは何とも安らぐのである。
逆に、普段はいかにせわしなくささくれ立った心理状態であるか、
改めて感じるのである。