猫の死体

うちの上の息子の話。
中学校に通う道の途中に国道がある。
この国道に、車に轢かれたらしい猫の死体があった。
死体は道路上に放置されたままで、
車がその死体の上を通って行く。
息子は何とかしたいと思ったが、
車が行き交う道なのでそのままになってしまった。
翌日も見てみると、猫の死体はそのままだった。
そのままではあまりに可哀想だと思った息子は、
手袋をしていた手で猫の死体を
道路脇の目立たない場所に運んでから学校に向かった。
息子はこういう優しいところがある。
親バカだが、こういう気持ちを忘れないでほしいと思う。