怪談ブーム

どうも最近世の中は怪談ブームのようだ。
子供向けの怪談レストランや水木しげるなど、
怪談ものが脚光を浴びているようだ。
書店にはホラーのコーナーがあって、
かなり多くの本が並べられている。
もちろん朱川湊人作品もある。
私も怪談を読んだり聞いたりするのが好きだ。
しかしながら私は霊を見たこともないし、
自身には人に話せるような恐い体験談もない。
先日テレビで怪談番組を見た。
様々な人が次々と怪談を語っていく番組だった。
このような怪談番組や本を読むにつけ、いつも思うのは、
こうした怪談も完全に個人的なものである、ということだ。
本人の指向、意思、行動、感覚が揃わないと、
こうした恐い体験も存在しないのではないか。
海外の同じ都市に行ったとしても、
体験することや受ける印象が
個人によって千差万別であるようなものだろう。
いわゆる心霊スポットと呼ばれる場所に行こうとも思わないが、
私のような霊感のない者にとっては、
話に出てくるような場所に行ったとしても、
おそらく何も感じず、何も体験しないのではないだろうか。
怪談にしても、要するに他人事であるから、
エンターテイメントとして聞けるのである。