網膜剥離

昨日の授業で簡単な中国語会話をしていると、
ある生徒さんが、
「目の手術を受けた経験がある」
と言われた。
聞いてみると病名は「網膜剥離」であった。
よくボクサーで聞く病名である。
しかし2万人に1人の割合で自然に発生するらしい。
最初は症状のある目の視界の下半分が、
水を通して見るようなぼんやりした感じになり、
その後、その下半分が真っ黒になってしまうと言う。
生徒さんは入院して手術を受けた。
手術自体は1時間程度で終わるが、
大変なのは術後である。
網膜を定着させるために、
上を向いた状態で安静にしていなければならず、
それが約1ヶ月続くという。
トイレや食事は通常通りしてもよいが、
テレビは見られず、読書は上を向いた状態で行う。
とにかく上を向いた状態をできるだけ長く続けるのである。
手術の結果、前述の症状はなくなったが、
物が二重に見える状態は続いているので、
距離感などに問題があり、不便なようだ。
生徒さんが入院されていた時、
同時期に、あの辰吉丈一郎も入院していたらしい。
いずれにせよ、生命に影響は少ないものの、
恐い病気である。