たこ焼き

先日の授業で、
ある生徒さんが自分の体験を話してくれた。
その生徒さんは生け花をやっているのだが、
イベントのバザーで、
たこ焼き屋をやることになった。
その生徒さんが係ではなかったが、
たまたま見に行くと、
たこ焼き屋の係には誰も関西人がいなかったという。
案の定、たこ焼きはちゃんとできておらず、
手際の悪いことこの上なかった。
その生徒さんはじっとしていられず、
つい手を出してしまったらしい。
よく言われることだが、
関西人、特に大阪の家庭には、
一家に一台たこ焼き器があるという。
小さい頃からたこ焼きの焼き方を自然に覚え、
その家独特の味付けなどもあり、
大人になる頃には、
みんなそれなりに人前に出せるたこ焼きが
作れるようになっている。
「門前の小僧習わぬ経を読む」
という言葉は、
関西人のたこ焼きにはあてはまるのである。