卒園の言葉

今日の上級の授業で、
生徒さんと子どもの卒業式の話になった。
そういえば、と思い出したことがあった。
うちの子ども達が出た幼稚園では、
卒園式で将来何になりたいかを言う、
という行事があった。
大勢の保護者や先生がいる中、
1人ずつ会場の前の方に出てマイクの前で
将来自分が何になりたいかを言うのである。
幼稚園児であるから、
当然事前練習は必要である。
みんな何を言うかを決めて本番に臨んだ。
上の子は、親が教えたわけでもないのに、
「将来は科学者になりたいです。」
と、とんでもないことを言って、
「おおーっ!」
と会場をどよめかせた。
下の子は、マイクの前に立つや
「えー、本日はー。」
と予定になかったことを言った。
隣にいた園長先生があわててマイクを押さえたが、
会場は爆笑の渦に包まれた。
その後、下の子は予定の言葉を述べて終わった。
後日、幼稚園側が業者に依頼して作った、
当日の模様を撮ったビデオを楽しみに見てみた。
が、残念ながらその場面はカットされていた。
惜しいことだったが、
我々家族にとっては印象深い思い出となった。