盗版

昨日は、専門学校の年間授業最終日であった。
中国大陸出身の学生がほとんどのクラスで、
もう春節に入っているし、
すでに学年末試験も終わっているので、
学生数はいつもの3分の2ほどしかなかった。
みんな帰国しているのであろう。
一応学校側としては、
採点した試験を返してフォローする、
ということでこの最後の授業を設定している。
しかし、例年春節と重なることも多く、
学生の参加が少なくて、
参加した学生もいかにも消化授業という感じだ。
先生の側も、授業でゲームをしたり、
ビデオを見たりする楽な形にするのが普通だ。
私も例年は日本のテレビ番組を見せたりしていたが、
今年の学生は真面目だったので、
通常の授業の準備をしていった。
いざ授業に行くと、生徒は
「先生、ビデオを見ましょう。」
と言う。
私がビデオの準備をしていないと言うと、
DVDを持ってきていると言う。
アメリカの刑事ものの映画であったが、
結局それを見ることにした。
しかし、見始めてしばらくすると、
プチっと音がして、画面が動かなくなった。
中国で5元で買った「盗版」、つまり海賊版だという。
「やっぱり盗版じゃ、しょうがないよな。」
と生徒達は言っている。
結局、通常どおり普通の授業を行い、
1年の授業を終えたのだった。