自分探し(7)

正月が明けて、いただいた年賀状を見ていると、
サラリーマン時代の上司のほとんどは、
もう定年退職されており、
先輩の1人は早期退職を希望されたとのことであった。
時の流れを感じると共に、昔を思い出したので、
久しぶりにこの「自分探し」を更新することにした。
私が配属された輸出部は、
個性的な方が多く、たいへんよい雰囲気であった。
私は商務課業務係というところに配属となった。
商務課の課長は、知識も豊富で頭も良く、
さらに性格もよい人であった。
おそらくは当時40代に入ったばかりくらいだろう。
経済的なことに詳しく、
とてもためになる話をたくさんしてくださったのだが、
私は当時あまり理解できていなかった。
商務課は、業務係と宣伝係に分かれており、
業務係が私を入れて4人、宣伝係は2人であった。
業務は海外の販売会社向けの出荷を担当する。
宣伝はやはり海外販売会社向けのスペックシートや
パンフレットなどの制作を担当していた。
毎日の仕事は、
時間の経つのがあっという間に感じるほど忙しかった。