汗と涙

今日は家族で家内の実家の神戸に行った。
昨日の町の静けさがうってかわって、
多くの店が開き、にぎやかであった。
神戸で食事をご馳走になりながら、
義理の父といろいろ話した。
家内の祖母、うちの子供にとってのひいばあちゃんは、
現在入院中である。
実際には寝たっきりで、
意識もちゃんとした会話が成立しづらい状況だ。
この状態が1年以上続いている。
これは家族にとってかなりの負担である。
実は、我が家の方でも、
父方の叔母が特別養護老人ホームにおり、
母方の叔母は植物人間状態で入院が続いている。
一昨年亡くなった私の父は、
晩年は、ほぼ毎年年末に入院し、年々状態は悪くなっていた。
最後の方は、家の中での移動もままならぬ有様だった。
介護という面からすると、
うちはそれほど大きな負担ではなかったが、
父が弱っていくこうした状況を日々目の当たりにすると、
嫌でも覚悟をしなければならなくなる。
精神世界関連の本の著者で、
ここ数年人気の小林正観という人がいる。
私はかつてこの人の講演を2回聞きに行ったことがある。
たいへん面白くかつ内容も深い話であったし、
また著書も精神的にきついときには助けになる内容が多い。

100%幸せな1%の人々

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どの著書だったか忘れたが、この人の著書に、
「汗と涙の量は反比例する」
というような内容のことが書かれてあった。
突然家族が亡くなったりすると、
遺族の悲しみは深く、多くの涙を流すことになる。
介護が大変で長期にわたるような場合、
家族は多くの汗を流すことになる。
しかしその中で悲しみは少なくて済む。
我が家周辺の事例を見ても、
このことは確かにそうだなと首肯できる話である。