南海沿線

今日は専門学校の授業が無く、
学校主催のクリスマスバレーボール大会だった。
生徒達に「応援に行きます」と言ってあったので、
会場のある堺まで出かけていった。
台湾人・韓国人・日本人の混成チームで、
みんなそれなりに真剣で楽しく試合をしていた。
私は夕方から自分の教室の授業があったので、
早々に失礼したが、
十数年ぶりに南海電車に乗った。
かつて私は、大手学習塾に勤めていたことがあり、
当時は南海沿線に住んでいた。
授業自体は楽しかったが、
会社のやり方などにはついて行けないこともあり、
鬱々としていた時期でもあった。
休みの日には、
午前に、ある企業で働く残留孤児の2世に日本語を教え、
午後に、別の学校で中国語を教えていて、
今思えば、肉体的にも過酷な生活だった。
南海電車に揺られながら、
ぼんやりと風景を見ていると、
大変だった当時のことが楽しく懐かしいものとして、
記憶によみがえってきた。