先月体調を崩してしばらく休んだが、
また朝の犬の散歩をやっている。
私が散歩に出る時間帯は、外はまだ真っ暗である。
先日、散歩している途中、
突然、進行方向に対して左の上空から、
「きいきいきいきい…」と細く甲高い鳴き声がして、
何かが私に向かって飛んでくる気配がした。
なにしろ真っ暗なので、それが何なのかはわからない。
ただ、鳴き声や動く気配で、
こちらに近づいてくる感じが確かにわかるのである。
それも、思いこみかも知れないが、
私と犬を目指している感じがするのである。
飛んでいるので、おそらく鳥か蝙蝠であろうが、
それにしても姿の見えない正体のわからないものが、
だんだん近づいて来るというのは怖いものだ。
それは、私の左斜め上、おそらく５，６メートルのところで、
方向を変えて飛び去っていった。
少々遠かったが、街灯の明るさもあったし、
一応現代人としての知識があってこれである。
昔の人だったら、
妖怪か何かを想像しても仕方がないだろうな、
と思ったことであった。
