一気に読了

先日読み始めた古龍作品「多情剣客無情剣」を、
昨晩と今朝で一気に読み終えてしまった。

多情剣客無情剣〈下〉 (海外シリーズ)

多情剣客無情剣〈下〉 (海外シリーズ)

これまで、私はこういった小説本は、
電車の中で読むことに決めていた。
面白い本があると、
眠るだけだった車内が楽しいものになる。
ところが今回は、
最初こそ電車の中で読み始めたが、
その禁を破って家でも読んでしまった。
まだ1作しか読んでないが、金庸シリーズとやはり異なる。
こちらはクールでハードボイルドな感じである。
金庸作品は、中国人独特の価値観があり、
中国文化を学ぶ者として、
日本人の価値観との違いがとても勉強になる。
ところが、この作品は、
私にとっては日本人の価値観に近く、
無茶苦茶な話だが、精神的で哲学的な感じもある。
登場人物は多いのだが、
ほとんど一貫して主人公の周囲を描くので、
気が散らず、それだけに続きが気になるのだ。
古龍作品は他にもあるようなので、
これから少しずつ読んでいこうと思う。