職人の腕

やはり昨日の建築関係にいた生徒さんの話。
よく工事現場の横を通ると、
作業員の人同士が大声で仕事上の話をしているのを聞く。
内容については、詳しく聞いたりしたことはないので、
私にはよくわからない。
しかし、その生徒さんに言わせると、
大声で仕事の段取りなどについて確認したり話しているのは、
質の高い会社ではないという。
その生徒さんが見た質の高い会社や職人というのが、
どういうものかと言うと、
まず朝のミーティングでその日の作業について、
充分各自が確認し合う。
そのせいで、実際の作業で確認することは少なく、
とても静かで、作業員の人たちは黙々と作業を進める。
たまにイレギュラーなことが起こっても、
各自が、自分がその場合どう動けば効率的か、
確実に理解しているので、動きに無駄がなく、ロス時間が少ない。
そういう優れた会社は、当然手間賃が高い。
しかし、レベルの低い会社に頼むと、
効率の悪い作業のために、余計に日数がかかってしまい、
結局手間賃は同じ事になってしまう。
したがって、当然優れた会社は引く手あまたになる、
ということらしい。
工事現場の近くを通ることがあれば、
(昨日の話で、私は今後なるべく避けると思うが…。)
作業員の怒鳴る声が聞こえるかどうか、
耳を澄ましてみるといいかもしれない。