站とう功(2)

杭のように立つこの站とう功は、
中国武術の様々な流派で採用されている。
やり方も流派によって異なる。
単純ではあるが、奥が深い。
この站とう功を最も重要な練習法として、
中心に据えているのが「意拳・大成拳」である。
これは日本で「太気拳」として有名である。
私は、現在は太極拳をもっぱら練習しているが、
以前書いた鵜沼さんから、
中国の大成拳の站とう功を教わって、
自分なりに練習していた。
しかし、よく肩がこり、やったりやらなかったりだった。
現在学んでいる太極拳でも、
形は異なるが、站とう功を行う。
先日、これをやっているとき、
身体の中が溶けていくように凝りがとれる感じがあった。
同時に、身体全体が一つにまとまったような感じがあった。
站とう功は、その効果は一様ではない。
私の体験も初歩的な効果に過ぎないのだが、
何か一つ関を超えたような嬉しさを覚えた。