御手洗

今日の留学生向けの授業で、
日本語の漢字と中国語の漢字の意味の違いによる、
様々な行き違いが教材で紹介されていた。
よく知られているところでは、
「丈夫」は夫の意味、「手紙」はトイレットペーパーの意味だ。
その教材ではさらに、以下の事例が紹介されていた。
中国人ツアー客が「御手洗」と書いてあるところに、
用足しに何人も入ったところ、中から、
「ここはトイレじゃないぞ!」と怒鳴る声がした。
日本人ガイドが、あわててここは「御手洗」という人の家で、
トイレではないと解説し、笑い話となって事なきを得た、
と言う話だった。
ただ、この話は中国語と日本語の違いと言うより、
日本人でも間違うかもしれない事例だと思う。
昔、ニュースを読むアナウンサーに、
「御手洗(みたらい)」さんという人がいた。
この人がテレビに出ていたお陰で、
この珍しい姓を知ったわけで、そうでなければ、
この中国人ツアー客と同様、私も間違う可能性があったかもしれない。