生き甲斐

今日は、今期最後の土曜日の授業だった。
上級は中国人講師の会話授業だった。
事前に私がテーマを決めて、それに基づいて会話を行う。
今日のテーマは、
「生活のために働く必要がない場合、自分は何をするか?」
だった。
「ひたすら創作に没頭したい」
「海外旅行に行きたい」
などいろいろな回答があって面白かった。
今回、何故こういうテーマにしたのか?
かつて「セミリタイア」という言葉が流行ったことがあった。
ひたすら働いてある程度の資産を稼いでから、その資産を運用しつつ、
不労所得を得て自由に暮らすというものだった。
それはそれでうらやましい話だし、いいと思うのだが、
実際、定年退職した方などを見ると、
最初のうちは、自由な開放感を楽しんでおられるが、
しばらくすると、やはり退屈するようだ。
若くしてリタイアすると、
さらに退屈する度合いが大きいのではないだろうか?
少なくとも、リタイアしても人から頼りにされ、
活躍する場があるほうが、生き甲斐があるのではないだろうか?
そう考えたので、生徒さんにも聞いてみたかったのだ。
上級クラスに1人ご主人が定年退職された方がおられるのだが、
この方は、様々な学習やボランティアで生き生きしておられる。
生活のために働かなくても済むのは理想だが、
死ぬまで生き甲斐をもって生きられたらより理想的だと思う。