遠くへの視線

今日は雨が降っていたが、墓参りに行った。
いわゆる霊園と名の付くところで、山にある。
墓地ではあるのだが、広々としていて、
池や公園もあって気持ちいい場所である。
こういう場所に来て、
視界が広がる場所に久しく行っていないことに気付いた。
昔、新体道という武道というか体操を学んだことがある。
これは徹底的に身体を使い、身体から無駄な緊張を取り去る。
合宿では、九十九里浜で、這いずりながら4キロも
新体道流のウサギ跳びをやったことがある。
また、前方斜め上方に遠く視線を送ることをする。
技によっては、まっすぐ空に届くように上を向く。
新体道の稽古を終えると、
身体はたいへんだが、気持ちは高揚して溌剌となったものだ。
稽古の中で、
「胸を張って、はるか遠くの前方斜め上を見ながら、
気持ちを落ち込ませることは出来ない。」
という話を聞いてなるほどと思ったことがある。
それほど、身体と心は一体だということだろう。