修行

先日久しぶりに竹内さんに会った。
彼はあいかわらず姿勢が良く、
玄米を中心とする菜食で、僧侶の仕事をこなしながら、
ヨーガの修行、鍼灸の勉強、観相の研究を続けている。
彼は独身の一人暮らしなので、
妥協なく思うまま自分の道を歩んでいる。
その真摯な姿勢に接して、襟を正される思いであった。
一方私は、日々雑事に追われている。
自営業で仕事でもバタバタしているし、
子供のことも心配は尽きない。
父も入院したままだし、
太極拳の大阪支部をお預かりしているので、
自分の練習に加えてやるべきことは様々有る。
しかし、考えてみれば、
これも一人の人間として立派な修行ではないかと思う。
山中に入って瞑想するのも、
そうした巡り合わせの人はそうするべきなのだろう。
私のような人間は、様々な日々の雑事の中で、
自分を磨いていく宿命なのかもしれないと思う。