直木賞作家朱川湊人くんは、大学時代からの親友である。
彼の新作長編小説が先日発売された。
文芸春秋社刊「スメラギの国」がそれである。
- 作者: 朱川湊人
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2008/03
- メディア: 単行本
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今回の新作も一言で言えば、妖怪猫と人間の戦いの話だが、
後半に泣ける箇所があり、最後には静かな感動がある。
彼とは大学1年の時、同じクラスになって知り合った。
学部が文学部だったので、
周りの友人はみんな読書好きなボキャブラリーの豊富な人たちだった。
しかし、朱川くんは言葉の豊富さは勿論、
発言に選ぶ言葉のおもしろさ、話のうまさで群を抜いていた。
当時から彼は小説家になりたいと言っていた。
彼の素質を知りながらも、我々はどこか夢物語のように思っていた。
大学卒業後も出版社に勤めながら、彼は作品を書いていた。
苦節十数年、結婚もして様々な勤めをしながら、
ついに彼は作家デビューを果たし、直木賞までとってしまった。
見事と言うほかない。
彼が直木賞を受賞する前年、うちの中国語教室に来てもらって、
講演をしてもらった。
http://www.osakachubun.com/shukawakouen.html
たいへんいい記念になっている。
今後、このブログでも彼の作品を紹介したいと思う。