雑談(1)

先ほどまで、お別れ会があった。
専門学校で中国語学科が閉鎖されることになったので、
慰労会のような形で香港飲茶のレストランで食事をした。
参加者は、講師をしていた中国人講師4人と日本人講師3人、
及びある講師のお子さん1人の計8人だった。
いろいろな思い出話に花が咲いたが、
席上、学生が寄せ書きしてくれた色紙をもらった。
これまでも何回ももらったことがあるのだが、
卒業式とこうした色紙をもらうときは、やはり感激する。
内容としては、授業がわかりやすかったというものもあるのだが、
脱線したときの雑談が面白かったというのも結構多い。
話しているうちに興が乗るということもあるのだが、
自分自身、雑談がけっこう重要だと考えている面もある。
専門学校生というのは、社会に出るのを目前にして、
不安だし、社会に出ることを怖がっている。
さらに当然自分が何をすべきかほとんどわかっていない。
そういう彼らにとって、中国語を教えるのはもちろんだけれども、
自分の社会に出るまで、社会に出てから、現在の職業に就くまで、
などを話してあげることは、意外と大きな意義あることだと思う。
さらに、他愛もない笑い話などでリラックスさせることも、
ある程度は必要だ。
これも自分が小学生から大人になるまで、様々な授業を受けた中で、
先生達が話してくださった多くの雑談のうちには、
今でも覚えているような印象深い話も多いからである。