恩田陸「遠雷と蜜蜂」を読んだ。蜜蜂と遠雷作者: 恩田陸出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2016/09/23メディア: 単行本この商品を含むブログ (61件) を見る天才ピアニストのコンクールを巡る話。 話の持って行き方がまず上手い。 最初から引き付けられる。 そ…

加門七海「怪談を書く怪談」を読んだ。怪談を書く怪談 (幽ブックス)作者: 加門七海出版社/メーカー: メディアファクトリー発売日: 2013/12/20メディア: 単行本この商品を含むブログ (3件) を見るこれは小説ではなくエッセイであり、 加門七海の実体験が描か…

ようやく読めた。 陳浩基「13・67」である。１３・６７作者: 陳 浩基出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2017/09/30メディア: 単行本この商品を含むブログ (14件) を見る長い間図書館で借りられていて、 ようやく順番が回ってきたのである。 珍しい香港人の作…

ミシェル・ビュッシ「彼女のいない飛行機」を読んだ。彼女のいない飛行機 (集英社文庫)作者: ミシェルビュッシ,Michel Bussi,平岡敦出版社/メーカー: 集英社発売日: 2015/08/20メディア: 文庫この商品を含むブログ (7件) を見る飛行機事故で、 唯一生き残っ…

加門七海「黄金結界」を読んだ。黄金結界―甲州埋蔵金の呪いに挑む作者: 加門七海出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 1999/12メディア: 単行本購入: 1人 この商品を含むブログ (1件) を見るサブタイトルにあるが、 「甲州埋蔵金の呪いに挑む」 つまり埋蔵…

小野不由美「黒祠の島」を読んだ。黒祠の島 (新潮文庫)作者: 小野不由美出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2007/06/28メディア: 文庫購入: 5人 クリック: 268回この商品を含むブログ (34件) を見る国家神道ではない神を祀る黒祠の島。 この島を舞台に殺人事件…

映画「残穢」を見た。残穢[ざんえ]―住んではいけない部屋― [DVD]出版社/メーカー: Happinet発売日: 2016/07/02メディア: DVDこの商品を含むブログ (7件) を見る以前に原作の小説を読んでおり、 その怖さを知っていたし、 このブログにも書いていた。 http://…

怪談は、 好きで読んだり聞いたりしているわけだが、 単なるエンターテインメントにとどまらず、 案外気づかされることもある。 昨日書いた犬神の話や、 「怪談狩り」の最新刊で、怪談狩り 黄泉からのメッセージ (角川ホラー文庫)作者: 中山市朗出版社/メー…

最近、 北野誠「おまえら行くな」シリーズを読んでいる。北野誠の実話怪談 おまえら行くな。 犬神祟り編 (竹書房文庫)作者: 北野誠出版社/メーカー: 竹書房発売日: 2013/06/29メディア: 文庫この商品を含むブログ (3件) を見る松竹芸人で怪談などの世界では…

去年の11月に、 中山市朗という人の怪談会に参加した。 http://d.hatena.ne.jp/tanglou/20171115 これは参加無料であるが、 1人必ず1話怪談を話さなければならない、 そしてその話は中山先生の本に掲載しても構わない、 という前提のもとに参加するのである…

加門七海「もののけ物語」を読んだ。もののけ物語 (角川文庫)作者: 加門七海出版社/メーカー: KADOKAWA/メディアファクトリー発売日: 2014/01/25メディア: 文庫この商品を含むブログ (1件) を見る「もののけ」は「物の怪」であるので、 前半は特に加門七海が…

ダヴィド・ラーゲルクランツ「ミレニアム5」を読んだ。 シリーズ最終作である。ミレニアム5 復讐の炎を吐く女 上作者: ダヴィドラーゲルクランツ,ヘレンハルメ美穂,久山葉子出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2017/12/19メディア: 単行本（ソフトカバー）こ…

ダヴィドラーゲルクランツ「ミレニアム4」を読んだ。ミレニアム4 蜘蛛の巣を払う女 (上) (ハヤカワ・ミステリ文庫 ラ 19-1)作者: ダヴィドラーゲルクランツ,ヘレンハルメ美穂,羽根由出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2017/09/05メディア: 文庫この商品を含…

京都からの帰り道に、 大阪府立図書館への行き方を調べた。 自転車で行けないこともないが、 京都で歩いた疲れもあり、 一旦帰ってからバスで行くことにした。 府立図書館は東大阪市役所の近くだ。 帰宅後昼食をとってから、 ふと気づいた。 府立中央図書館…

以前に借りた本の内容を、 もう一度詳しく知りたくなったので、 4月中旬に大阪市立図書館で予約した。 借りていた人がいたのだ。 しかしもう6月になろうというのに、 一向に図書館から連絡が入らない。 電話して聞いてみると、 借りている人がなかなか返さな…

眉村卓「いいかげんワールド」を読んだ。いいかげんワールド作者: 眉村卓出版社/メーカー: 出版芸術社発売日: 2006/07/01メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 2回この商品を含むブログ (9件) を見る有名なSF作家の作品だが、 この作家の小説を読むのは初め…

森見登美彦「ぐるぐる問答」を読んだ。ぐるぐる問答 森見登美彦氏対談集 [ 森見登美彦 ]ジャンル: 本・雑誌・コミック > 小説・エッセイ > その他ショップ: 楽天ブックス価格: 1,296円森見登美彦の対談集である。 14人の作家や漫画家と対談している。 対談相…

少し前に、 今期から私の中国語教室に入られた、 京劇マニアの生徒さんについて書いた。 http://d.hatena.ne.jp/tanglou/20180426 この方は京劇だけではなく、 映画や小説や漫画など、 様々な分野での造詣がかなり深い。 何らかの作品についての話になると、…

最近は、 図書館に自分が読みたい本があるかどうか、 ネット上で知ることができる。 あっても人気で借りられないこともある。 私は今1冊予約して待っている本がある。 他にも読みたい本がある。 ある図書館では、 予約が何件あるか載せてくれている。 ある本…

スティーグ・ラーソン「ミレニアム3」を読み終えた。ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士(上) (ハヤカワ・ミステリ文庫)作者: スティーグ・ラーソン,ヘレンハルメ美穂,岩澤雅利出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2011/12/05メディア: 文庫購入: 3人 クリック: …

スティーグ・ラーソン「ミレニアム2」を読んだ。ミレニアム2 火と戯れる女 (上) (ハヤカワ・ミステリ文庫)作者: スティーグ・ラーソン,ヘレンハルメ美穂,山田美明出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2011/11/10メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 14回この商…

スティーグ・ラーソン「ミレニアム1」を読んだ。 タイトルは別に「ドラゴン・タトゥーの女」である。ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 上作者: スティーグ・ラーソン,ヘレンハルメ美穂,岩澤雅利出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2008/12/11メディア: ペ…

マイクル・コナリー「転落の街」を読んだ。転落の街(上) (講談社文庫)作者: マイクル・コナリー,古沢嘉通出版社/メーカー: 講談社発売日: 2016/09/15メディア: 文庫この商品を含むブログ (7件) を見るアメリカの刑事ものである。 ハリー・ボッシュシリーズと…

青木知己「Y駅発深夜バス」を読んだ。Y駅発深夜バス (ミステリ・フロンティア)作者: 青木知己出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2017/06/30メディア: 単行本この商品を含むブログ (7件) を見る5編の短編ミステリー集。 この作家も初めて読むが、 なかなか…

似鳥鶏「青藍病治療マニュアル」を読んだ。青藍病治療マニュアル作者: 似鳥鶏出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店発売日: 2015/02/26メディア: 単行本この商品を含むブログ (4件) を見るなかなか面白いペンネームであり、 この作家の作品を読むのは初めてで…

ジャック・ヴァンス「宇宙探偵マクナス・リドルフ」を読んだ。宇宙探偵マグナス・リドルフ (ジャック・ヴァンス・トレジャリー)作者: ジャックヴァンス,Jack Vance,浅倉久志,酒井昭伸出版社/メーカー: 国書刊行会発売日: 2016/06/24メディア: 単行本この商品…

東野圭吾「おれは非情勤」を読んだ。おれは非情勤 (集英社文庫)作者: 東野圭吾出版社/メーカー: 集英社発売日: 2003/05/01メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 29回この商品を含むブログ (72件) を見る専門学校講師としては、 私も非常勤講師なのでつい手に取…

堂場瞬一「埋れた牙」を読んだ。埋れた牙作者: 堂場瞬一出版社/メーカー: 講談社発売日: 2014/10/15メディア: 単行本この商品を含むブログ (2件) を見る元警視庁捜査一課の刑事が、 父親の介護のために、 生まれ育った町に戻り、 地元警察署の刑事になる。 …

島田荘司「御手洗潔のダンス」を読んだ。御手洗潔のダンス (講談社文庫)作者: 島田荘司出版社/メーカー: 講談社発売日: 1993/07/06メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 4回この商品を含むブログ (30件) を見る短編4編から成る。 最初の「山高帽のイカロス」は…

長岡弘樹「教場2」を読んだ。教場2作者: 長岡弘樹出版社/メーカー: 小学館発売日: 2016/02/23メディア: 単行本この商品を含むブログ (8件) を見る前作に続いて、 警察学校を舞台にした教場において、 主人公風間教官の神のごとき頭脳と観察眼が、 冴えわたる…