2009-07-01から1ヶ月間の記事一覧

80年代の北京(6)

この時の短期留学は1ヶ月だったが、 土日を除く毎日、朝6時から太極拳の練習があり、 留学生は誰でも参加できた。 最初のうちこそ参加人数が多かったものの、 日を追うごとに人数が少なくなっていった。 みんなほぼ毎晩宴会をやって、 朝起きるのが大変に…

80年代の北京(5)

当時は日本との貨幣価値が大きく違うので、 北京では我々でも何でも安かった。 日本円を両替すると、 外国人用の「兌換券」というお金で帰ってきた。 一般の中国人は通常の「人民元」を使い、 我々がものを買うと、 お釣りによってようやく「人民元」を手に…

80年代の北京(4)

我々のクラスの授業担当は、 劉老師と頼老師という中年男性の先生2人だった。 いかにもベテランという感じで、 授業も楽しく、いろいろ工夫されているように感じた。 もちろん授業は全て中国語で行われる。 先生が話されるスピードの速い中国語も、 だんだ…

80年代の北京(3)

昔のことなので、少々記憶が曖昧だ。 確か北京の空港に着いたのは夜だった。 今ほど近代的ではなかった空港は、 愛想のない殺風景な雰囲気だった。 空港から学校へ向かうバスの中から、 道行く馬車を見るだけでカルチャーショックだった。 着いたところは、…

80年代の北京(2)

何せ初めての海外旅行であったから、 留学説明会に行く、パスポートやビザを取る、 なども初めての事だらけだった。 北京への留学なのに、 一気に北京にはいることは出来ず、 一旦上海の空港で入国手続きをしてからの、 北京入りであった。 中国語の先生以外…

80年代の北京(1)

先日の入門クラスの授業で、 中国のどの都市に行ったことがあるか、 という会話練習をした。 いくつもの都市の名前を練習していて、 自分の行った都市の印象を思い出した。 これから何回か、 そうした各都市の印象を書いてみようと思う。 大学2年生の時だっ…

祭り

夕刻、仕事を終えて、 最寄り駅まで歩いていると、 警官が何人も出ていて、 道路を一部通行禁止にしていた。 橋には提灯がたくさん下がっている。 今日は天神祭だったのだ。 以前の仕事場は大川に近かったので、 船渡御や花火もよく見られたものだった。 た…

朗報

大病で入院、手術をされた生徒さんが、 先日メールを下さった。 ようやく来週から授業に復帰されるという、 内容であった。 手術もうまくいき、体調も悪くなかったのだが、 長時間外に出ることが難しい状態であったのだ。 出歩けないぶん、 家で奥さんに料理…

帰還

臨海学校に行っていた息子が帰ってきた。 天の橋立に行っていたのだが、 日食を見ることが出来たそうだ。 肝試しや工作や遠泳も無事こなし、 日焼けした顔で、 その充実と楽しかったことを話してくれた。

天候

世間は日食で大騒ぎである。 臨海学校に行っている息子は、 メインイベントである遠泳と、 日食観測を今日行うことになっている。 幸いなことに、 関西は午後から晴天に向かうとの予報が出ている。 日食について、私個人はさっぱり興味がないが、 天候がよく…

臨海学校

今日から上の息子は臨海学校に出かけている。 例年行われる学校行事である。 もちろん修学旅行も秋には行くことになっている。 私の時代より、行事は盛りだくさんだ。 あいにくの雨であったし、 出発は朝早い時間であったが、 みんなニコニコ顔で出かけたよ…

世界の文様切り絵

うちの生徒さんでもある 切り絵作家の新著が出た。 「世界の文様切り絵」である。世界の文様切り紙―よりすぐりの伝統文様109点を収録作者: 上河内美和出版社/メーカー: 誠文堂新光社発売日: 2009/07/01メディア: 単行本 クリック: 3回この商品を含むブログ (…

講習会出席

久しぶりに太極拳の講習会に出席した。 以前私が所属していた団体では、 他の太極拳や武術を見学したり、 練習したりすることまかりならん、 という会則があった。 今は私はその団体を辞めたので、 出席したというわけである。 今日の練習の感想を一言で言え…

無事合格

昨日ある生徒さんから、 中国語検定4級に合格しました、 との連絡を頂いた。 これまでしっかり着実に学んでこられた方であるし、 すでに4級合格レベルは十分超える実力があると思っていた。 案の定、平均点を大きく超える高得点で合格していた。 それでも…

忘れた頃に

ここのところあまりメディアで取り上げないので、 すっかり忘れていたのだが、 豚インフルエンザが私の地元では、 少々増えてきているようなのだ。 この情報は、今日開業医の生徒さんから聞いた。 発覚しても、現在では隔離せず自宅静養し、 保健所がすべて…

晩飯

私が1日の仕事を終えて帰宅するのは、 ほぼ毎日夜10時頃である。 それから晩飯を食べて寝るとなれば、 身体にいいわけがない。 したがって帰宅後口にするのは、 ほとんど飲み物とひまわりの種である。 これは中国人がよく食べるお茶菓子である。 これが良…

首が動く!

何がきっかけか覚えていない。 とにかく、授業中に思い出したので、 つい留学生達に話した。 かつて、教室の生徒さん達と遠足に行った。 神戸の舞子にある孫文記念館である。 移情閣とも六角堂とも呼ばれるこの施設には、 中国人が国父と呼ぶ孫文の様々な品…

子供達は、明日から給食がなくなり、 午前中で授業終えて帰ってくることになる。 そして今週金曜日は終業式で、 もう夏休みに入るのである。 関東甲信越では梅雨明けしたらしい。 今日の日中、外を歩いていると、 空に大きな入道雲が見えた。 もうすっかり夏…

一丁あがり

先ほど、契約している3校のうち、 1校の専門学校の授業が終わり、 私が受け持つ授業としては夏休みに入った。 今期3校のうち最も手を焼いた授業であった。 レベルもバラバラ、日本人も中国人もいるクラスで、 学習に対する姿勢も様々だった。 それでも今…

久しぶりの飲み会

昨日、友人で作家の朱川湊人氏と飲みに行った。 この数日、彼は京都・大阪と旅行に来ていたので、 連絡してくれたのだった。 ミナミで串カツ屋・居酒屋とはしごして、 最後に金龍ラーメンで締めるという、 コテコテの大阪の食べ歩きを実践した。 彼も相変わ…

先日蝉の死骸を見つけたと書いた。 今朝は、犬の散歩から帰ると、 朝早くから蝉の鳴き声が聞こえだした。 ここのところ、梅雨でもあるし、 雨が多く、不安定な気候が続いていた。 外から蝉の鳴き声が聞こえ、 内では汗をかいて寝ている子供を見ていると、 も…

血液型

先日の授業で、 血液型についての文を訳した。 内容は、いかに日本人が血液型に信をおいているか、 というものであった。 これに対し、台湾や中国では、 血液型にはあまり関心がなく、 星座や干支がもてはやされているという。 それでも、日本に来る留学生は…

カントリーマアム

カントリーマアムというクッキーがある。 これまでこのブログでは、 キットカットのバリエーションについて、 いろいろ書いてきた。 ところが先日の授業で、 「カントリーマアム沖縄黒蜜」 というのを持ってきてくださった。 [rakuten:pocket-cvs:10001344:d…

異なる表現

留学生対象の授業では、 主に中国語の文を日本語に訳すことを行う。 留学生には、大陸と台湾のそれぞれの出身者がいる。 同じ標準語の中国語でも、意味が異なる表現もあり、 これが私にとっても勉強になっている。 例えば、 「栓抜き」は、大陸では「起子」…

星空

今日は七夕である。 残念ながら曇天のため天の川を見ることは出来ない。 考えてみれば、普段星空を見るということはない。 しかし、20数年前、 大学の卒業旅行で、インド・ネパールへ1ヶ月行った。 旅行中、夜行バスでインドの山奥にさしかかった。 私は…

昨日朝の犬の散歩から帰ってくると、 門のところで蝉の死体を見つけた。 少し離れたところで、 もう1匹の蝉を死体を見つけた。 夏に先駆けて出てきたのはいいが、 このところの強い雨や急激な気温の変化に、 耐えられなかったのだろうか? と思うと、今朝は…

宮武外骨

先日テレビを見ていると、 宮武外骨のことをやっていた。 今まで名前しか知らなかったのだが、 その番組を見てようやくどんな人かわかった。 簡単に言えば、明治から昭和の終戦後まで、 政府や権力者の不正を風刺批判した雑誌を、 一貫して作り続けたひとで…

学祭

先日勤め先の専門学校で、学祭が行われた。 残念ながら、私は別の仕事で行けなかったが、 中国人留学生達は、料理店の準備で浮き足立っていた。 すると、子供達の通う小学校でも、 学祭を行うことがわかった。 上の子のクラスでは、 お化け屋敷のようなこと…

猫の行く末

うちの猫はすくすく育っている。 もともと公園に捨てられていたのを、 もらいに行ったのがきっかけである。 その時、兄弟がほかに3匹いた。 そのうちの1匹はカラスに目をつつかれて、 痛々しい様子であった。 私たちは元気なオスを1匹もらったが、 ほかの…

民間信仰

昨日の授業で、「迷信」という言葉が出てきた。 そのことがきっかけで一つ思い出した。 中国は共産国になってから、 占いや宗教を禁じたり緩和したりを繰り返してきた。 明代に始まった民間信仰の一つに、 「功過格」というのがある。 善行を行うとプラス何…