一日回峰行(3)

真っ暗の中、

指導者のお坊さんを先頭に出発。

大峯山ではヘッドライトが便利だったが、

こちらでは手持ちの懐中電灯がいいという。

人の顔にライトがあたったりして危険性があるからだそうだ。

歩き始めると分かるが、

案外速いスピードで歩く。

歩いているときには不動明王真言を唱えるよう言われる。

ただやはり坂がきつくなったりすると、

とても唱えられるものではない。

今回とても良かったと思えたのは、

行者さんの歩く道を歩けるその事自体も勿論だが、

行く先々のお堂で勤行を行うと、

指導者のお坊さんから話を聞けたことだ。

例えばあるお堂では四種三昧といって、

四種類の修行の一つを選んで90日間外に出ずに行う。

他にもひたすら伝教大師最澄に仕える修行や、

十二年籠山行など様々な修行の話を直に聞けると、

驚くことばかりで大変に興味深いのだ。

一日回峰行(2)

お坊さんが来られて、

説明や諸注意があり、

その後は般若心経を唱えてからは、

食事や入浴がある。

そして広間に自分たちで布団を敷き、

8時頃には就寝となる。

大峯山のときもそうだったが、

これがいささか辛い。

普段こんな時間には寝ないので、

眠れないのだ。

でも寝ておかないと、

夜中1時に起きて、

翌朝9時頃まで山を歩くので、

体が持たない。

何とか眠って1時に起きて、

外に出た。

幸い台風の影響はなく、

風が少し強い程度でむしろ快適だった。

勿論外は真っ暗である。

 

一日回峰行(1)

有名な比叡山千日回峰行というのがある。

勿論これは常人に出来るものではないが、

一般の人でも参加できる一日回峰行というのが、

比叡山で1年に数回行われている。

行者さんが巡る比叡山の山道を、

1日だけ体験できるのだ。

少し前にこれに参加してきた。

当日は夕方4時から受付である。

受付を済ませると大広間に行く。

すでに多くの人が集まっていた。

若い人もいるが、

40代から60代の人が中心なようだ。

後で聞くと全部で66人参加だったそうだ。

うち10人ほどは女性もいた。

会場の延暦寺会館はとてもきれいなホテルのようだった。

大広間で待っているとお坊さんが来られた。

外で練習

毎週土曜日の午前中に、

教室で太極拳の練習をやっていた。

多くても人数は最高4人ぐらいだったのが、

フェリシモの通信講座が始まる前に、

どういうわけかバタバタと人が増え、

教室ではちょっと手狭になってきた。

そこで土曜の練習は近くの公園で練習を行うことにした。

太極拳の練習としては、

こちらのほうが本来のやり方である。

私が習っているときもそうだったし、

中国でも基本的に外での練習が普通だからだ。

幸い今まで雨に祟られたことはない。

雨の場合は気功を中心に教室でやるつもりだ。

来週水曜から始まる夜18時15分からの練習は、

毎週教室で行う予定である。

垣根

うちの垣根が枯れてしまった。

実は冬頃から枯れていたのだが、

春になったらまだ緑になるだろうと思っていた。

確かに一部の葉は緑になったが、

大部分は枯れたままだった。

調べてみると、

何だか蛾の幼虫にやられた症状のようだった。

垣根が枯れたままだと庭が寂れて見えるので、

新しい垣根を少しずつ植えることにした。

休みのたびにこうした作業をやらなければならなくなった。

父親が生きていた頃は、

垣根の世話をやっていたのだな、

と思い出したことであった。

遊星小説

友人の作家朱川湊人氏の小説、

「遊星小説」を読んだ。

 

遊星小説 (実業之日本社文庫)

遊星小説 (実業之日本社文庫)

 

 以前読んだ「遊星ハグルマ装置」を再編集したものだ。

 

tanglou.hatenablog.com

 

 

遊星ハグルマ装置

遊星ハグルマ装置

 

 32の短編をまとめたものであるが、

朱川ワールド全開である。

前回読んだのが2011年だから、

もう8年も経っているので、

初めて読むのに近い新鮮味があった。

不都合な真実」、「蚊帳の外」、「ニセウルトラマン」が、

私のお気に入りだ。

不都合な真実」や「ニセウルトラマン」は2011年時点でも、

気に入っている旨ブログに書いているが、

「蚊帳の外」が今回響いたのは、

自分が家庭をもって長くなったからだろうか。

いずれにせよ、

短く読みやすいが、

何か心に響く短編満載の小説である。

場所取り

この間の日曜日の朝。

いつもどおり4時に起きて、

犬の散歩に出た。

近くの小学校の門の前に来た時、

一瞬心臓が縮んだかと思うほど驚いた。

暗闇の中、

小学校の校門前の明かりに照らされて浮かんだのは、

親子と思しき3人が校門前に座っている姿であった。

最初は怪談好きな私がとうとう霊を見たか、

と思ったが1人はスマホを見ていた。

そこでわかった。

数日前からこの小学校では運動会の練習をしていた。

日曜は運動会当日だったので、

親子で場所取りをしていたのだ。

それにしても朝の4時である。

校門が開くのはおそらく7時頃だろう。

よくそこまでやるものだ、

と呆れてしまった。